第七暗部-重要参考人-仮初ハイド

#4

 診察を終えたその夜。
 青年は独り病室で苦悩していた。

——このままだと自分は何の所縁もない地の為に命を賭けさせられてしまう
過去の自分なら快諾したかもしれないが、今の自分はそんなにお人よしじゃない

 やがて結論を出した青年は病室の窓から飛び立ち景都の夜へと溶けていく。

 街へ繰り出したところで行く当ても無い筈の彼が向かった先は、過去の自分が命を賭けて戦ったという場所「鉱金」だった。

"怪物"②

当時映っていた防犯カメラの映像によると、怪物は外から来たのではなく、現場にいた一部の人々が変異した姿だったとのこと。
変異した者達は、皆同じタイミングで変貌を遂げており、一連の現象には何か発動条件があったと考えられる。

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