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こんにちは、雨宮です。
突然ですが、皆さんはこちらの本をご存知でしょうか?
2年前くらいにビジネス系youtuberや本の要約系youtuberがこぞって紹介して話題になった「大原扁理」氏の実生活を綴った著書です。
この本は超ザックリ言うと、極力働かずに東京で生きていく方法や一般的なフツーの暮らしを求める社会に一石投じるような考えが記された本なんですが、
私、雨宮。
実際にこの生活を日本で2番目の大都市「大阪」で1年間やってみました。
で、この生活を実際にやってみて、
とてもじゃないけど簡単にかつ全肯定で人におすすめできるような生活ではなく、
なんで「やってみたら?」みたいな軽いノリで平然とおすすめなり紹介できたのか?甚だ疑問に感じたので、
今回はこのライフスタイルに興味を持っている人向けに実際に生活してみたリアルな状況をご紹介します。
題して
「年収90万円で大阪ハッピーライフ」
いざ参る。
この記事を読んでほしい人
- 「年収90万円で東京ハッピーライフ」の生活に憧れている人。
- 極力働かずに生きたい人。
この記事を読むと...
- 年収90万円で生きることのメリット・デメリットがわかる。
- 年収90万円の生活レベルが引き起こすリアルな精神状態の変化がわかる。
- 「自分に合っているか?」判断材料になる。
他、こんなぶっちゃけたコトも赤裸々に答えます。
- どんな家住んでた?家賃は?
- バイトは何してた?仕事内容・勤務時間・曜日日数等
- 休みの日何してた?
えっと、俺のプライバシーガン無視ですか...? w
まあ、もう過去の話だしいいです。
皆様の後学になればという一心で全部ゲロっちゃいます。
それではどうぞ。
目次
そもそもなぜ実践したのか?
実践した理由はブログに集中したかったからです。
当時の自分は週5日8h勤務しながらブログ運営をしており、最終的には脱サラしてブログの広告収入で生計を立てることを目標に邁進していました。
ですが、まだまだ数字が足りなかったり、現状の安定収入に甘えていまいち本気になりきれていないところもぶっちゃけありました。
(当時から屋号は持っており個人事業主ではあったんですが、その意識が足りない感じ。)
そこで、1年間限定でライスワークとなる仕事の労働時間と収入を限界まで切り詰めて、
自分を追い詰めつつ時間を確保し、ブログにオールインしようと思ったわけです。
で、それをおこなう為に参考にしたのが大原氏の著書です。
生活環境について
では、恐らく皆様が気になってうずうずしているであろう生活環境について洗いざらい答えていきます。
家
住まいの詳細はこんな感じ。
- 家賃:30,000円(水道費込み)
- 間取り:1K ユニットバス
- 立地:最寄り駅まで徒歩8分
梅田まで電車で20分
昔から当ブログを読んでくださっている方はお察しだったかと思いますが、例の家です。
というか、当時住んでいた家がたまたま大原氏の住んでいる家賃とほぼ同じで、妙に実現性の高さを感じたのでやってみた。
ってのも動機の一つです。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
ただ、私の場合は大原氏の立地と比べて都市部へのアクセスは良かったです。
多分、地方都市で家を探すと東京よりも比較的都会のエリアで住めると思います。
実際、私は大阪市民として暮らしていました。
仕事
ライスワークとなる仕事は、当時飢えに苦しみながらいくつか探した覚えがあります。
で、最終的にビジネスホテルの客室清掃のパートタイマーのお仕事に落ち着きました。
詳細はこんな感じ。
- 勤務時間:10:00~15:00(5時間勤務)
- 勤務日数:週3日
- 月給:75,000円
この場を借りて申し上げると本当にお世話になった職場で、人間関係にも恵まれました。
特に探していた頃は、人生で一番飢えていたので命を救っていただいたと言っても過言ではなかったです。
自由な時間でやったこと
ということで晴れて著書内とほぼ同じ環境を作ることに成功し潤沢な時間を手に入れました。
その時間で何をやっていたのかご紹介します。
ブログ運営
当初の目的通り、基本はこのサイトのことを四六時中考えており、記事書いたりサイト再編したりしていました。
ブログ名を「アメミヤジャーナル」から「俺の下積みを越えてゆけ。」に変えたのもこの時期ですね。
一時期はマルチサイト運営とかもしてました。(秒で閉鎖して今のサイトに全ツッパしましたが)
図書館をフル活用
大原扁理氏と同様に私も図書館はフル活用していました。
やはり、新書購入はこの収入じゃ厳しいです。
というか、この生活を始めるまで大阪市立図書館という存在を知らなかったんですが、
利用してみるとめちゃくちゃ便利で、なおかつシステマティックな仕組みで感動しました。
ちょっと紹介させてください。
大阪市立図書館のここが凄い
- 大阪市内24区につき1個ずつ図書館が配備されている。(区役所と同じ感じ)
→つまり大阪市内に24個の図書館がある - 本の予約がネットでできる。(https://www.oml.city.osaka.lg.jp)
- 本の取り寄せがネットでできる。
(例)中央区にしか無い本を最寄りの区の図書館まで届けてくれる。など... - 1回の貸し出しで2週間も借りられる。
- 予約者がいなければ+2週間貸出延長できる。
→延長の手続きもネットでできる。 - 本の返却は区内の図書館であればどこでもOK
→北区の図書館で借りて中央区の図書館で返すとかができる。
ね、すごくないですか?(食い気味)
いや、ぶっちゃけ民間のレンタルDVDショップを超える便利さですよ。
本の返却と取り寄せが自由にできるってことは、大阪市内で配送システムを確立してるってことです。
しかも、取り寄せも1~2日くらいで完了しているので恐らくほぼ毎日集荷と配送しているのでは...?
ちなみに取り寄せ完了の通知はメールで来ます。
大阪市がこんなに力入れているとは知りませんでした。
てな感じで私はこの1年ですっかり大阪市立図書館の虜になりました。
自分で言うのもなんですが、住民税払ってた時代に使わずに非課税になってから知って利用しまくるあたり皮肉効いてます。
単発バイト
え、なに追加で働いちゃってんの?
ってツッコまれそうですが、当時どうしても即金が必要だった局面があり、その際に一時期お世話になってました。
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マレーシアへ行った。
は?
まあ、そういう反応になりますよね...
特に前からこのブログを読んでくださっている方なら、この記事のタイトルを見た時点でツッコんでたと思います。
会社員時代と違って時間に余裕があるので、海外旅行とかスケジュール的には余裕で行けます。
だから行ってきました。(真顔)
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日帰りで東京に行った。
は?
まあ、そういう反応になりますよね...
特に今年からこのブログの読者になってくださった方なら、この記事のタイトルを見た時点でツッコんでたと思います。
会社員時代と違って時間に余裕があるので、こういう瞬発力のいる企画が余裕でできます。
だから行ってきました。(真顔)
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チャリで島根まで帰った。
は?
まあ、そういう反応になりますよね...
特に最近このブログに訪れてくださった方なら、この記事のタイトルを見た時点でツッコんでたと思います。
会社員時代と違って時間に余裕があるので、こういうダイナミックな企画が余裕でできます。
だからやってみました。(真顔)
切実に読んでほしい
1年間でやってきたこととしては大体こんな感じです。
あとは、たまにカラオケ行ったり変なことしてました。
年収90万円でハッピーライフを実践して感じたこと。
自分には合わなかった。
やってみた感想としましては、自分には合わなかったです。
仕事や働き方・人間関係で悩んだこともあり、都会の便利さを享受しながらひっそり暮らすのも悪くないなと思っていた時期もありましたが、
結局は稼いでもっと生活レベルを上げたいと思いました。
多分自分の場合は稼ぎ方がネックだったんだと思います。
お金にまつわるメンタルブロックが外れた。
極限まで追い込まれた結果「自分で稼がないとこの状況から打破できない。」と悟り、毎月の給与所得による依存心が薄れメンタルブロックが外れてきました。
年収90万円でハッピーライフのメリット・デメリット
メリット
週の半分以上が自分の時間になる。
この生活における最大のメリットですね。
週休4~5日になります。
一日中寝るも良し。家の中で完結する趣味に励むも良し。成果を出したい物事に励むも良しです。
仕事へのストレスが消える。
単純にバイトだと責任が減りますからね。
労働時間も短くなるし、かつ客室清掃ということもあって基本一人で黙々と仕事をするスタイルだったので、私自身性に合ってました。
翌年の住民税が0円。保険料・年金が最安になる。
住民税0円は正直嬉しい。
2年目からその恩恵を享受できるんですが、私の場合それを享受する頃にはこのライフスタイルを辞めてました。
保険料・年金免除にはなりませんが、減額はされます。
0円だと思いました?
そんなに甘くないですよ。
少なくとも大阪では全額免除はされなかったです。
デメリット
時間はあるけどやれることは限られる。
いや、あなたに言われても...
って思われそうですが、実際限られます。
自分はその限られすぎた状態が苦痛すぎて我慢の限界だったのでリスクを取って動いたまでです。
ライフイベントで避けられない大きな出費が発生した際、一気に詰む。
生活防衛資金がないので、有事の際はほぼ確実に詰みます。
自分はこの1年間で、コロナに罹ったりスマホが壊れました。
コロナの時は、病院に行かず自宅療養で済み、アルバイトのシフトも有休で補填したので何とか事なきを得たんですが、
スマホは頭抱えました。
結局、iPhoneSEの第3世代を5回払いで購入。
分割払いも無事完済しました。
元々、24回払いとかが大嫌いなタイプなので死に物狂いで稼ぎました。
とはいえ、急な事故に遭って入院を余儀なくされるとかは無かったので、自分はまだ運の良い方だったのかもしれません。
そもそもこの生活って病院に行ける余裕が無いので、予防が前提の生活になります。
果たして栄養も足りてるのかすら謎なのに。
「病気になるな」「怪我するな」が基本セオリーです。
そう思うとこの期間にマレーシア行ったりチャリで夜道を300km走った俺ってホントなんなんですかね?(読者に聞くな)
常に空腹。
ある意味一番キツかったかもしれない。
著書内にある粗食も最初はやってたんですが、自分には合わなかったです。
で、程なくして食事はたくさん食べる方針へと変えていったんですが、
食生活は元に戻るどころか、多分この生活を始める前よりもしっかりした食事を意識するようになったと思います。
正直食事の変遷については、辛すぎていつから粗食をやめたのか記憶に無いです。
気がついたら毎日鶏胸肉に食らいついており、身体が明らかに「肉」を求めていました。
このライフスタイルが合わなかった場合の再起が大変。
この生活で一番の懸念点なんですが、
仮にやってみて合わなかった場合、生活レベルを戻す為の再起は苦労します。
生活レベルを戻す為には、やはりお金が必要になってくるんですが、稼ぐ為にはやはりパワーが要ります。
ですが、この生活ってそもそも超省エネな生活なので、稼ごうと思うバイタリティを出すのに苦労します。
いつも空腹で栄養も摂れてるのか謎な状態なのに、現状を変えるパワーを出すのが難しい話なんです。
適応できなかった場合、かなりキツいということは念頭に置いておいてください。
ちなみにこれは実体験です。
よくある質問
明らかに収入面とやってることの帳尻があってないんですが、その金はどこから来ていますか?
メチャクチャ鋭い質問ですね。切れたナイフですか?あなたは。
アンサーはこちら
A.事業収入で賄ってました。
薄々お気づきかもしれませんが、2022年は90万円で抑えたんですが、2023年に入った瞬間に「このままじゃ○ぬ」と悟り一気に稼ぐように方向転換しました。
若干企画崩れてね?って思われるかもしれませんが、ごめんなさい。
本当にキツかったのでご容赦ください。
でも、マレーシア行った時って11月だよね。
あー、それ気づいちゃいました?
あのですね、大前提としてこれからお話しすることは、
あくまで私がやった事実を語っていることであり、仮に真似したところで一切責任取らないということを先に言っておきます。
マレーシアは借金して行きました。
これ墓場まで持って行こうと思ってたんですけどね。
当時、時間はあるのにやりたいことができないという状態に悩んだ結果です。
普通に怖かった。
でも、マレーシアへ行くこと自体が死ぬまでにやりたいことだったので「これで失敗しても悔いは無い」と思い、踏み切りました。
ちなみにもう完済しています。
ハッピーでした?
A. 大原扁理氏とは違った側面で「ハッピー」でした。
ぶっちゃけ、90万でやりくりする為の食生活や過ごし方では、ハッピーになれませんでした。
ただ、この生活スタイルで手に入れた時間で自分のやりたかったことを全部達成できたので結果的にハッピーになれました。
マレーシアへ行くこともチャリで島根へ帰ることも、会社員時代では絶対に成し遂げられませんでした。
おかげでブログも1年前に比べてキャラの濃いコンテンツになりましたし、お問い合わせや反響も増えました。
総括
いかがでしたでしょうか。
実際に著書とほぼ同じ生活条件で1年間生活した者として私の意見を述べさせてもらうと、
基本的にはおすすめしません。
ですが、以下に当てはまる方なら期間を決めた上で実践を検討してみてもいいかもしれません。
- 自分の人生を賭けてでもやりたい夢や目標があり、
現状の生活リズム(ライスワークの時間)では、限界を感じている人。 - なおかつ、実践した後何らかの不利益があっても自分で全責任を背負える覚悟のある人。
ただ、この生活は経済力と引き換えに時間的自由を得るにはあまりにも極端過ぎる手法なので、
- ライスワークはアルバイトで人生における仕事のウェイトは軽くするけど社会保険には加入する。
とかやるにしてもある程度カスタマイズした方が良いと思います。
あと、精神的に参っている方はそもそもこの手法を実行するのではなく、
公的な「行政」に現状の悩みを相談してください。
主な相談窓口
- 区役所や市役所の窓口
→「生活相談」「社会福祉協議会」など - 厚生労働省:電話相談窓口|困った時の相談方法・窓口|まもろうよ こころ
ハッキリ言って貯金も少ない状態で何も考えずにこの手法を実行したら、
退職後の天引きされていないその年の保険料・年金・住民税の残りの請求が一気に来て、パニックになると思います。
悩んでいる方は、もうここから先は読まなくていいので、上の所に電話するか相談してみてください。
また「単純に働きたくないからこの手法で生きてみたい」っていう方は、
過去に同じような気持ちになったことのある私としては、ぶっちゃけ気持ちはわかります。
個人的な意見としては、ずっと走り続けるのも大変だし精神病むくらいだったら、期間を決めて労働時間を下げてみるのも悪くないとは思います。
ただし、その後もし労働意欲や稼ぐ意欲が湧いて社会復帰しようと思ってもできなかったってなった場合、私はあなたの人生の責任を取れないので、インフルエンサーに流されて選択したとかではなく、自分で真剣に考えた上で決断してください。
適応できなければマジでキツイということだけは、口酸っぱく言っておきます。
最後に声を大にしてこの本を紹介した一部のインフルエンサー達に言っておきます。
紹介するなら実際に自分でやってから紹介してくれ。
以上、雨宮でした!