<景品表示法に基づく表記>
本記事内にはプロモーション広告が含まれています。
こんにちは、雨宮です。
今回は、「物語を作りたい(書きたい)けど作り方がわからない」という方向けに物語を作る手順をまとめました。
という方におすすめです!
基本設定から作りこむ
「真っ先に書きたい。。」という気持ちもわかりますがその気持ちを抑えて物語の基本設定を作り込みましょう。
ここをしっかり作りこむことで
・濃い物語になる(チープじゃなくなる)
・物語の破綻を防げる(設定の矛盾など)
・実際に書いていくときに書きやすくなる
というメリットが得られます。
頭の中に蓄積されている情報を整理する為にも基本設定から作り込みましょう。
また、長い間頭の中だけで考えてきた人であれば、
作中で「こんなことがしたい」とたくさんアイデアがあると思います。
その思いついたたくさんのアイデアを作中で矛盾なく実現させる為にも大切な工程です。
1. 作品のテーマ
テーマといってもかなり広義的ですね。
テーマは大きく分けて表テーマ・裏テーマがあります。
表テーマ
表テーマその1:表現のテーマ
かなり抽象的ですが、私は「物語を構成するのに必要な要素を考える工程」と思っています。
例. ワンピース ・・・海賊×冒険
スパイダーマン ・・・蜘蛛×SF
物語を構成するのに必要な要素を紙に思いつく限り書き起こすと良いでしょう。
例に挙げた2つより要素の数が多くてもいいと思います。
ここでたくさん挙げておくと後々の工程で基本設定・世界観等の作りやすさが変わってきます。
表テーマその2:物語のキャッチコピーを作る
表現のテーマが出揃ったら物語のキャッチコピーを作ります。
「ファンタジー物」とかじゃなくて頭の中で物語のイメージを掛け合わせてオリジナリティのあるキャッチコピーを考えましょう。
さらに想定としてスポンサーや業者に宣伝・売り込む際に
「どういう物語なのかを一言で説明する」
ということを意識して考えると良さそうです。
表テーマその3:観客向けのテーマ
今度はこの物語がどんな話なのかを観客に向けて説明することを意識してテーマを考えます。
とはいえまだ空想の段階では結末を考えていない・思いつかない・長く書きたいからまだ考えてない(結末を決めたくない)
という方もいるのではないでしょうか?(私はその1人です。)
だから、「○○が○○の為に冒険をする話」
というようにアバウトに考えていいと思います。
話が進行して結末に近づいても絶対に変わらない象徴的な基本テーマを意識して考えるのがポイントです。
表テーマその4:物語のテーマ
ここでは「物語を通して何を伝えたいのか?」を考えます。
このテーマの有無が物語のクオリティや重厚さに差が出てきます。
「登場人物の行動や心境を通して何を読者に伝えたいのか?」を意識して考えましょう。
裏テーマ
裏テーマの意義は「物語を本気で創る為」にあります。
具体的には
「自分にとってこの作品とは??」という部分
物語と自分の人生・考えをリンクさせます。
そうすることで「なぜこの物語を作らなければならないのか?」
という部分が具体化して作品の本気度が増したり、よりリアルな世界になったり、モチベーション維持にも繋がります。
2. 世界観を作る
テーマが出来上がったらいよいよ物語の世界観を作り込みます。
SFやファンタジーなど現実の世界とは異なる世界での物語の場合、0から世界を作り出す為この工程はかなり重要で時間がかかると思います。
また、リアリティのある物語を書くなら「政治」「経済」「歴史」「地理」「宗教」「科学」などの知識が必要になります。
知識がなければ調べながら作り込んでいきましょう。(私もそうします。)
考えるべき世界観の項目
1. 時代(いつ?)と文明
世界の文明レベルを決定するために時代を考えます。
自分の作ろうとしている物語がどの時代と合っているか・ふさわしいかを考えると良いです。
また、時代設定と文明レベルを変えたい(未来の時代だけど中世くらいの文明レベル)など
時代も文明もオリジナルにしたいという方は文明が衰退してしまった理由や逆に進歩した理由が必要になります。
2. 舞台(どこで?)
ここでは物語が繰り広げられる地を決めます。
この舞台を考えるうえで大切なのは「物語の規模に応じて世界の広さを調整する」というところです。
自分の作ろうとしている物語が
・宇宙規模で起こっているのか?
・世界規模で起こっているのか?
・国規模で起こっているのか?
・街・村規模で起こっているのか?
という部分を明確にして物語の規模に合わせて舞台を設定しましょう。
3. 政治(誰が統治・支配しているか?)
時代と舞台が決まったら次は政治を考えます。
ここで考える政治は「その世界は誰が支配しているのか?」という部分に着目して考えます。
今まで頭の中で描いてきた物語をよりリアリティにする為に先で決めた舞台と時代背景を頼りに作りこんでいきましょう。
支配者が決まったらその世界の治世状況(政治的状況)を考えます。
治世状況とは、
善政なのか?悪政なのか?
という点です。
あなたが頭の中でイメージしている物語の設定から選びましょう。
治世状況が決まったら最後に「政策」ついて考えます。
舞台を統治(支配)している者がどのような方法で支配しているのか決めます。
この部分は登場人物のリアルなステータス(身分・待遇)に影響する部分なのでしっかり作り込みましょう。
4. 軍事力
物語の舞台全体における武力的な面でのパワーバランスを考えます。
物語の内容によって考えるべき点が少し変わると思いますが、例を挙げると味方勢力の軍事力・敵勢力の軍事力。どちらが有利・不利かを考えます。
また、軍事力を左右する要素は、時代や文明・あなたが作ろうとしている物語で使いたい戦力(能力系・武器)によって変わってきます。
5. 経済力
物語の舞台全体における経済的な面におけるパワーバランスを考えます。
どんな規模の物語でもお金がないと何かをやろうとするのは難しいです。
・小規模であれば主人公・悪い組織(人)がどうやってお金を稼いでいるのか?
・大規模であれば国の経済事情(土地・技術・産物)の状況(豊か?貧しいか?)
などを考えます。
6. 歴史
次は物語の世界の歴史について考えます。
今までに決めてきた時代~経済力の要素を使って作中の歴史を組み立てましょう。
ここの工程で作中での「伏線」を張る作業にもなります。
大まかに全体的な流れ(大筋)だけを作るくらいに留めておくといざ物語を書いている途中で
「こんなこともしたい。。」となったときに修正が効く為ここではあまり細かく決めないようにするといいでしょう。
7.自然環境
物語の中に出てくる国(街)がどのような自然環境なのか?について考えます。
登場人物を取り巻く世界がどのような自然環境になっているのかを明確にすることで
先で作った歴史や登場人物の設定がさらに濃くなります。
・海に面している国なのか?
・乾燥(寒冷)地帯の国で異常気象に悩まされているか?
という風に作っていくと
・生きていく術が確立されているか?
・食料難に悩まされていないか?
・肌の色は色白か?日焼けしているか?
・住んでいる人の体格は?
などを決めることで、歴史や登場人物のステータスに裏付けが作れます。
まとめ
以上が物語を作る為の基本設定となります。
テーマ → 世界観が作り込めたら登場人物の設定を作り込んでいくことができます。
かなり長い工程ですがリアリティのある良い作品づくりには欠かせない作業です。
→2021年6月8日追記
最近ハマっている小説で、物語の設定が奥深く、物語を作る点でとても参考になった作品と出会えたので紹介します。
是非読んでみてください!