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【ネタバレ注意】正直な感想『仮面ライダーオーズ復活のコアメダル』

2022年3月25日

・本記事は物語の重大なネタバレを含みます。

https://twitter.com/ooo10th/status/1506839580389314561

『仮面ライダーオーズ10th復活のコアメダル』

近くの劇場で運良く公開されていたので観てきました。

実際、観終わった直後は賛否両論になっている状態にも頷けて

その日は、頭の中に今作に対する様々な気持ちが湧き出て心を掻き混ぜられているような状態でした。

今回はそんな『仮面ライダーオーズ10th復活のコアメダル』

良かった点・モヤっとした点や、モヤっとした点を紐解いて分かった今作のキーポイントについて持論を述べていきます。

劇場パンフレットや他の方のレビューや感想は見ていません。
作品のみを観た直後の感想になります。

また「筆者がどの程度の知識で感想を言うのか知りたい」方もいると思うので、自己紹介代わりにオーズのキャストが本人出演した作品の視聴状況を紹介します。

視聴済みのオーズ作品・関連作品

  • 『仮面ライダーオーズ』テレビ本編
  • 劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル
  • 『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』
  • 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
  • 『小説:仮面ライダーオーズ』
  • 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』
  • 『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』
  • 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』
  • 『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』※声の出演
  • 『仮面ライダージオウ』オーズ編

良かった点

主要キャストが全員揃っている

テレビ本編終了から10年の歳月が経った中、主要キャストが全員揃ったことはライダー作品においてかなり珍しいことだと思います。

おかげで本当の意味で最終回から10年後のキャラクターで展開された内容になり、ご都合主義から生じる違和感を感じることなく作品を観れました。

私の場合、テレビ本編のオーズを復活のコアメダルを観る直前に3日かけて一気見して臨んだのですが、

まるでテレビ本編の続きをそのまま見ているようでした。

新ライダー・新フォームのデザインのクオリティが高い

今作で満を持して登場する、800年前の王こと「古代オーズ」

そして、今作の新たな脅威となった「仮面ライダーゴーダ」

さらにオーズの新フォーム「タジャドルコンボエタニティ」とバースの新フォーム「バースX」

どれもスーツの流用を感じさせないデザインでクオリティが高く力が入っているな...と感じました。

古代オーズに関しては、見た目はオーズと同じでも、全体的に風化したかのように色がくすんでいたり、マスクのヒビ・マントなど、映司のオーズとは全くの別物と感じました。

さらに強化形態まで登場してビックリです。

スーツはタマシーコンボを元にしていそうですが、個人的には大満足のクオリティです。

また、恐らく今回の為に新規造形も一部おこなっているのではないでしょうか。

製作陣の本気を感じました。

古代オーズをプトティラコンボで倒したところ

古代オーズを倒したのが「映司本人」ではなく「ゴーダ」なのが悔しいですが、トドメを刺したのがプトティラコンボなのは良かったです。

800年前古代オーズが使わなかったコンボとして、古代オーズも知らないコンボだったからこそ攻略できたと解釈しています。

また、ゴーダの好戦的な性格とプトティラの狂暴性とも相性が良かったのかな...と思いました。

スーツアクターのアクションも映司のプトティラとは違う、ゴーダがプトティラの狂暴性と呼応したかのような荒々しさを感じました。

鴻上会長の口から800年前の王が先祖であることを聞けたこと

映画や小説版で鴻上会長が800年前の王と子孫であることを匂わせていましたが(匂わせというかほぼ確定)、今作で鴻上会長の口から明確に発言がありました。

「困ったご先祖様」

事態は深刻なのに相変わらずのテンションで茶目っ気を込めた何気ないひと言でしたが、個人的には答え合わせ感があって嬉しかったです。

ラストバトルが本編最終回をオマージュしている点

見事に裏切ったゴーダとのラストバトルの演出

タジャドルエタニティへの変身時に発したアンクの言葉から戦闘時に映司も一緒に戦う演出。

本編最終回をオマージュしつつ、立場は最終回と対比にするという表現でした。

映司の「死」については後述しますが、映司の生命状態が危機的な状態でない限り、今回のように立場が逆転することは起こりえなかったでしょうし、起こりえた今作で表現する演出としてはこれ以上にピッタリな演出はないと思います。

ただ、まさかアンクがオーズになる日が来るとは思いませんでした。

モヤっとした点

尺が短い

これに尽きます...

というか今回のモヤっとした点の根本的な原因全てに時間の短さが関係しています。

元々観る前の心構えとして

「これはVシネマであっていつもの映画ではない。」

というのを念頭に置き尺の短さ承知の上で臨んだのですが、変わり果てた10年後の舞台の状況を飲み込む暇もなく、話が早いテンポで進行していくので物語に入り込みきれませんでした。

物語の内容自体は非常に濃密なのですが、それを一気に流し込まれていく感じで、エンディング直後は頭の整理が付かず放心状態でした。

他にも尺の短さが影響して感じた点は多々ありますが、各項目で後述します。

古代オーズ・グリード復活の根拠が謎

今作の1つ目の脅威である、古代オーズとグリード復活。

具体的な根拠というか理屈は作品内では詳しく説明されていなかったと記憶しています。

やはり尺の問題で詳しい部分は厳しかったのでしょうか?

この辺りは、今後補足があれば良いのですが現時点ではモヤっとします。

MEGAMAXでコアメダルの行方は40年後の未来に転移したとされていますが...

辻褄が繋がることを期待しています。

グリードの見せ場が少なく古代オーズの手で消される

グリードが猛威を振るったのは、序盤のレジスタンスとの全面衝突がメインで、その後はウヴァのみ単独でオーズとの戦闘がありました。

序盤の総力戦は良いな!と感じて、どのように攻略していくのか期待が膨らみましたが、結末は古代オーズにメダルを奪われる形で全員消されました。

先に述べたように尺の都合は覚悟していたので仕方がないと思いますが、個々のグリードの活躍がウヴァしかなかったのがちょっと引っ掛かりました。

セリフが少なくて可哀想というか何というか...

オーズドライバーが3つあること

オーズドライバーは1台のみという認識でした。

予告の頃から古代オーズと現代オーズ両者がそれぞれ身に付けており、作中で説明があるのか期待していましたがありませんでした。

さらにタジャドルコンボエタニティへの変身時にさらに増えました。

100歩譲って終盤の3つ目は「映司とアンクの奇跡の力的な何かで出現した」という解釈でも個人的には許せますが、

少なくとも古代オーズが身に付けているベルトについては補足が欲しいです。

アンクが冒頭で復活したこと

今作の目玉は「映司が追い求めたアンク復活の悲願が10年の時を経て遂に叶う!」と思っており、てっきり佳境まで引っ張ると思っていたのですが、何と物語冒頭で復活しました。

何というか序盤から予想外というか...

平成ジェネレーションズFINALでは、アンクの一時的な復活方法が見どころだったこともあり、今作では真の復活への根本的な条件や満を持しての復活を楽しみにしていたのですが、物語がアンクの復活から始まったことにより、個人的にはあっさりした印象を感じてしまいました。

映司の苦労や過程を全部スッ飛ばして復活という結果だけを見せたところにモヤモヤしています。

また、アンク復活の要因について作品内では「願い」だったと記憶しています。

何というか、意外にも抽象的に感じてしまい、アンク復活については全体的にもっと掘り下げて欲しかったです。

映司本人の出番が少ない

映司本人が作中で既に瀕死の状態になっており、そこに人造グリードの「ゴーダ」が取り憑いている。

物語中盤は見た目は映司でも中身はゴーダ。

戦闘も見た目はオーズでも中身はゴーダ。

映司の活躍が観れないのはモヤモヤしました。

アンクの出番を引っ張ると思ったら、映司の出番を引っ張るという真逆の展開で予想を反したのが大きかったです。

モヤっとした点を紐解いて感じた違和感の正体

注意

こちらの項は、私自身の感想をさらに飛躍した内容となっており、持論仮説が多く含まれます。
また、執筆の都合上観る側の立場(私)を「私たち」という表現で使用します。

持論や仮説は見たくない方・勝手に一緒にしてほしくない方など、

苦手な方は以下の項まで読み飛ばしてもらうか、ブラウザバックをお願いします。

『火野映司の「死」について』までジャンプする

今作を観た後に湧きあがった上記のモヤっとした点について考え続けた時、全体的に掘り下げ不足や説明不足・展開の早さにおける要因として尺の都合はもちろんなのですが、アンク復活の点と映司本人の出番の少なさについて考えた時、違和感の正体に気づきました。

個人的には、尺と並んで最重要なポイントでした。

そのポイントが「今作はアンクの視点で物語が進行すること」です。

今作は映司の視点ではなくアンクの視点で物語が進行する

今までの仮面ライダーオーズは、テレビ本編はもちろんのこと「MEGAMAX」や「平成ジェネレーションズFINAL」でも映司の視点で物語が描かれてきました。

私たちもそれに沿って映司の立場になって、アンクのいるいつかの明日を目指して軌跡をなぞってきました。

ですが「復活のコアメダル」では、冒頭からアンクが復活し10年後の世界での状況を探ることから始まります。

そう、アンクの視点で描かれているのです。

つまり映司の立場を中断して、アンクの立場で物語を観ることになります。

アンクの視点で描かれることで、映司の立場だったはずの私たちは当の映司を見失い、混乱。

急な視点の変化に混乱した渦中でさらに映司の「死」が告げられる。

この、今作での急激な視点の変化違和感の正体なのではないか?と思いました。

今回の作品「復活のコアメダル」私には映司ではなくアンクが主人公に見えました。

実際、タジャドルコンボエタニティもアンクが主体となって変身し戦っています。(前述した最終回の対比)

アンクの出番を引っ張ると思ったら、映司の出番を引っ張るという真逆の展開は、アンクの視点で物語が描かれたから起こったのです。

ここで疑問が生じます。

「なぜ完結編は、今まで通り映司の視点で描かれるのではなく、アンクの視点で描かれたのか?」

この疑問を考えると今回の描写に至った2つの要因が浮かびました。

Vシネマ(Vシネクスト)だから

今回の作品はVシネマ作品です。

Vシネマ仮面ライダー作品の多くは、2号ライダーやサブライダーを主人公に据えて展開されるスピンオフ作品です。

この傾向を見ると、映司の相棒であるアンクの視点になるのもVシネマとしての面で見ると変ではないのかもしれません。

ですが今作の場合、タイトルの「仮面ライダーオーズ」や、キャスト一覧の順番を見るに「火野映司」が主人公になります。

自分で書いていて頭こんがらがってきたのですが、少なくとも主人公だから出番も多いと思っていたら出番が少なくて物足りなさを感じてしまいましたし、もし今回の内容でアンクメインで描かれると予告の時点で知っていたら感想も変わっていたかもしれないです。

劇中のアンクと同じ状況を追体験できる為

アンクの記憶は本編最終回後から今日に至る10年間、最終回時点で止まっており、現実の世界で何が起こっていたのか何も知らないのです。

ですが、それはアンクだけでなく今作を観る私たちにも当てはまるのです。(映画を除けば)

アンクが最終回時点の記憶で10年ぶりに復活し現状を目の当たりにする

||

作品を観ている私たちも最終回時点の記憶で10年ぶりに今作を通して現状を目の当たりにする

上の状態で物語がスタートすることで、アンクの感じた疑問(映司の所在・なぜ戦場と化しているのか。など...)は作品を観ている私たちの疑問とリンクします。

さらに唐突に告げられる映司瀕死の状態や、そうなった経緯をアンクと同じタイミングで知ることでアンクの感じた気持ちをも追体験できるのです。

  • 変わり果てた10年後の世界に対する驚愕
  • 唐突に告げられる映司の絶望的な状態に対する衝撃
  • 馴れ馴れしくアンクの名を呼ぶゴーダへのムカつき(映司本人としての掛け合いを望んでいた筈。それはアンクも同じ)

などなど...作中での急展開はアンクも同じように感じて、私たちと同じ気持ちを感じている。

今作の脚本を担当された毛利さんは、この点を活かしたかったのではないかと感じました。

火野映司の「死」について

賛否両論になっている火野映司の「死」について感想を述べます。

一言で言うと『映司の「死」を描くのであれば、今作の尺と内容ではお粗末すぎる』と思います。

死因については映司らしいと感じました。

ですが今作の内容だけを見るとどうしても演出に納得いかない点があります。

59分でおさまる内容ではないのです。

一番粗を出して欲しくないデリケートな部分にどうしても粗が出てしまっているように感じてしまい、映司の死という結末を肯定できない自分がいます。

もっと尺があり、映司の視点での描写で、少女を守るまでの顛末を描いて欲しかったと感じます。

なぜ、映司は1人で古代オーズに挑むことを選択したのか?

なぜ、誰も映司を助けに行かなかったのか?(少なくとも比奈は当時の状況を見ている?)

また、人づてに聞いた話で、瀕死宣告されるのは正直厳しいところがあります。

でも、人づてに聞いた話で瀕死宣告されて、やっと復活したのに死んでしまうという体験をするのはアンクも一緒で、アンクの感情を追体験するという狙いが本当にあったのであれば、この描写が今回の脚本における最適解になる気もします。

アンクの感情をリアルに感じさせる為の描写と捉えるか否かが、私の中での現在の争点です。

ですが、死の間際まで伊達さんが救命をしなかったり(若干記憶が曖昧。間違えてたらすみません。)

言葉を失ったと捉えるべきなのか難しいところですが、最期に映司のことをもう少し叱って欲しかった気もします。

エンディングは、Anything Goes!のバラードで余韻に浸れるかと思いましたが、通常のアップテンポのAnything Goes!に切り替わった瞬間にぶち壊された気分になりました。(ここは人によって印象が変わると思います。)

せめて、エンディング後に映司の死を受けた上でのアンクの生き方をエピローグで少しでも見たかったです。

やはり、もう少し時間を掛けて欲しかった...これに尽きます。

最後に

『仮面ライダーオーズ10th復活のコアメダル』

良かった点・モヤッとした点・映司の「死」について、一個人のファンとして私が感じたありのままの感想を書きました。

この記事をアップしたら、他の方のレビューを見てみようと思います。

心境の変化があれば都度追記していく予定です。

何はともあれ、オーズの新作を製作してくれたことは嬉しかったです。

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